はじめて着る振袖は、どんな振る舞いをして、どんな事に気をつけたらいいのか解らない事ばかり。

立ち居振る舞いやお食事の時の注意点などをまとめてみました。

 

これで貴女もお淑やかな振袖美人に!


『着物』や『帯』は解るけど、『半衿』?『おはしょり』?って...

振袖の基本知識編



歩き方や座り方など、まずは立ち居振る舞いの基本所作を覚えよう!

立ち居 振る舞い編

●歩き方①

着付が終わったら、裾をゆるめるため両足を肩幅以上に開き膝に手を置いて腰を沈めます。

歩幅が広がるので歩くのが楽になります。

 

●歩き方②

背筋を伸ばし、足のサイズの歩幅で歩きます。内股で歩くとより女性らしい立ち居振る舞いに。音を立てたり、足を引きずらないように。

●階段

振袖の裾をこすって汚さないよう右手で上前をすくい上げるように持ちます。

両袖は左右を綺麗に合わせ左手で持って上がります。


●座り方①

椅子に座る時は片方ずつ袂を膝の上に乗せ、綺麗に重ねます。着物の裾が上がり足元が見えるので内股ぎみに揃えましょう。

●座り方②

背筋を伸ばして帯を潰さないように、椅子には浅めに腰掛けましょう。帯が苦しくても、後ろに寄り掛かる行為は厳禁です。

●車の乗り方①

座席にはお尻から乗り込み、お尻を軸にして体を回転させて前を向きます。姿勢を正し、片方の手で手すりなどを掴んで支えましょう。

●車の乗り方②

両袖を綺麗に重ね、袖口から袂の中間より少し下を持ちます。振袖の上側の身頃と合わせた両袖は一緒に重ねて持つと◎です。



着物を汚さないように袖や裾などをコンパクトにまとめて、最新の注意を払おう。

食事&お手洗い編

●手の洗い方①

両袖の袂の内側を持ち、振袖と帯の間に挟みます。

●手の洗い方②

ハンカチを顎の下に広げて挟むと、水はねから振袖を守れます。

●食事

座るときと同じように袂を重ねて箸を持たない手で袖口を押さえて。ナプキンがある場合は帯に挟んで、ももの上まで広げましょう。


●お手洗い

イラストのように両方の袖を綺麗に合わせます。袂と袖口の中央部分を持って。

②袖をコンパクトにまとめるため①で持っていた袖の中央部分と帯を、一緒に2つのクリップでとめましょう。

③続いて裾を下から上へまくり上げます。裾の後ろ側も忘れずにきちんと上げましょう。

④③の裾を②の袖と一緒に帯にとめます。裾を帯の下に挟むと着崩れるので気を付けて。



綺麗に着付けてもらったのに...

時間が経って崩れてきたときの為に応急処置法を伝授!

トラブル SOS編

Q1.

衿元が弛んだ時はどうしたらいいの?

A1.

着物の内側と外側から手で伸ばして弛みを解消

着物の内側の弛みを手でスッと伸ばす

着物と重ね衿の間に手を差し込んで、首元から帯へ手のひらをスッと動かします。

シワは帯へ入れ込みましょう。

外側からも弛みを伸ばして整えて

着物の上からも①と同じように首元から帯へ手を動かします。

シワを帯に入れ込めば衿元がスッキリ!

Q2.

脇や袖がだぶついてしまったときはどうしたらいいの?

A2.

脇から袖のだぶつきは帯揚げに隠してカヴァー

だぶついた着物は帯揚げに隠して

着物が脇から出てきたら3本指で帯揚げの内側に隠して。

帯がズレないよう下から帯を支えます。

崩れた帯揚げを整えて元通りに

①で帯揚げが崩れてしまうので、帯と帯揚げの間に手を入れて、中央部分から脇方向へ動かして整えましょう。

Q3.

裾が下がって引きずりそうなときの対処法は?

A3.

お尻の弛んだ部分をおはしょりの下に入れ込む

お尻部分の着崩れは指先で中に押し上げて

動いてお尻部分の着物が出て着丈が長くなったら、シワをおはしょりの内側へ入れ、長さを調節します。

おはしょりの乱れは引っ張り直して整える

乱れてしまったおはしょりを両手で引っ張り直します。

シワやおはしょりの折れがないかを鏡でチェック。

Q4.

帯がキツくて苦しいときの緩め方は?

A4.

隠れている紐が苦しい原因!友達に引っ張ってもらって

2本の紐を友達に引っ張ってもらう

帯揚げの内側にある2本の紐を引き出します。その後、友達に帯を押さえながら手前に力強く引っ張ってもらって。

引っ張った紐は帯の中に戻して

出てきてしまった紐は、帯のなかにきちんと隠して。

もし帯揚げが崩れたらA2.のやり方で直せば綺麗に!



着物を着る際には、振袖や帯は勿論のこと、着付に必要な細かい小物もたくさん!

着付け小物編

●肌着

またの名を肌襦袢と言います。

ワンピースタイプでもセパレートタイプでもOK!

●足袋

かかと部分がホックになってるものが一般的。

サイズに注意!!

●前板

帯のシワやヨレが出来るのを防ぎます。両サイドにゴムが付いてるものはゴムの劣化に注意!

●後板

お太鼓結びでは使用しない為、持ってない方が多いかも。

前板よりも短めのものです。


●腰ひも

着付師さんによっては使う本数が違いますが、基本は5本程度あればOK!

●伊達締め

腰紐よりも幅広のもの。

長襦袢の衿合わせが動かないようにする為に使います。

マジックベルトで代用可。

●マジックベルト

おはしょりを整えて着物の衿合わせが動かないようにする為に使います。

伊達締めで代用可。

●衿芯

長襦袢に縫い付けた半衿に通し、衿をピシッ!!と格好良く決める為に使います。

折れてないかに注意。


●帯枕

ガーゼを巻いておくと緩みにくいので、変わり結びが下がるのを防げます。

形を補助し、土台となります。

●コーリンベルト

衿合わせや重ね衿が動かないようにする為に使います。

プラスチック部分の劣化に注意。

●三重仮紐/四重仮紐

紐の中心部分がゴムで三重(四重)になっています。

帯で華やかな変わり結びをする為の必須アイテム。

●補正用タオル

一番忘れがちで重要なタオル。

薄めの浴用タオルが長さも厚みもベストですが、無い方はフェイスタオルでもOK!

4枚~6枚程度使います。

着物に似合う体型へ補正するとともに、着崩れや締付けの苦しさを軽減します。



これで、初めての着物デビューも安心♪ 

いざ!!

振袖選びへ!!!!